最近結婚した30代ハケンOLの、いつ更新されるか分からない気まぐれ日記♪


by Y-jou

ヨコハマメリー、見てきたよ (今度はネタバレあり!!)

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先日日記に書いたメリーさんの映画、フジコ姐さんと見に行ってきました。

もうねー、映画館からしてまさにレ・ト・ロ。温泉町の劇場の様な風情でして。上演開始のブザーの「じりりりりりりーーん」という音も昭和臭ばっちり。既にこれから見る映画の中に吸い込まれる様。

映画はノンフィクションのドキュメンタリー映画。だからストーリーに沿って進んでいく、というよりはどちらかと言うとNHKなんかのドキュメンタリー番組の様に、メリーさんゆかりの人たちがメリーさんにまつわる思い出やエピソードを語っていく。それと同時に終戦直後という特異な時代の横浜の様子なんかを、正にその時代を生き抜いた人たちが証言していく。わたしにとってはちょっとおしゃれな「商店街」だったイセザキモールが、60年前には米軍に接収されていて、進駐軍の軍人あふれる町だったってことは、話には聞いていたけど実際に昔の映像を見て改めて実感した。これほど出てくる映像の現場がどれも見覚えある映画っていうのも、今まで無かったかも!!

当時今のイセザキモール沿いにあったという「根岸屋」という店。相当大規模な店だったようで、1階にはカウンターやいくつもテーブルがありその奥にはステージがあり夜な夜なジャズのライブ演奏なんかもあったらしい。当時の白黒写真に写る日本人女性と軍服姿のアメリカ人男性を見て、ふっと今の(といっても最近全然遠のいてるけど(笑))ドブ板のバーなんかを思い出してしまった。でも戦後の彼女たちは、彼ら進駐軍人を相手に商売をし、生計を立て、そこから違う感情が芽生えてしまっても、彼らが本国に帰るときには横浜の大桟橋でお別れを言わなければいけなかった。メリーさんにもそんな人がいたらしい。もしかしたら、いつか彼が帰ってくるかもしれない、と思い続けて横浜から離れられなかったのかもしれない、と証言する人もいた。

最後のシーン。映画制作時すでに横浜を離れ、故郷に戻っていたメリーさんが笑顔で、そして素顔で、そこにいた。カメラが移動してそのメリーさんの姿を捉える寸前、すっごく緊張してしまった。「メリーさんがいなかったらどうしよう」とか「いてもあまり幸せそうじゃなかったら・・・」なんて考えたら妙にドキドキしてしまった。でもカメラが止まり、その中心に笑顔の彼女を捉えた瞬間、スルスルーっと涙が流れてしまった。なんていうか、「ああ、メリーさん元気で、幸せそうでよかった」って感じで。泣かせ狙いのハリウッド映画にもよく泣く私ですが(笑)、ああいう感じで気づいたら顎まで涙がぼろぼろ流れてきてたってのは、初めてかも知れない。

別に個人的に親しかった訳でも、言葉を交わしたことがあった訳でも、しょっちゅう見てた訳でも、もちろんない。でも、たった2度見かけた時も不思議と「怖い」とか「げっ」とか思わなかった。メリーさんは完全にそこの風景の一部だった。わたしは「噂のメリーさん」をついに見ーっちゃった!!みたいな気分だった。そんなメリーさんが決して満たされたとは言えない横浜での生活を去り、故郷に戻ってあんな笑顔を見せていたのを見て、他人ながらホッとしてしまった。

メリーさんの数十年間を思うと、ちょっと切ない思いがして単純な「ハッピーエンド」とは言えないかもしれない。でもわたしにとっては、あの最後のメリーさんの笑顔を見るだけでも1800円の価値が十分あったと思う。

いきなり見てもすごく興味深い映画だけど、わたしは見に行く前にいくつかメリーさんについてのウェブサイトを見て行ったので、限られた時間に編集された映画の内容以上の背景がすごく分かりやした。参考までにリンクはっつけときます。興味のある方はぜひ見てみてねん♪

それからこの映画、伊勢佐木町のニューテアトルとあと新宿でも見れるみたいだけど、できれば伊勢佐木町で見て欲しいな。終わって映画館を出たそこが、今まで見ていた映画の場面と同じ場所、ってすごいリアリティーを感じれると思うから。

都市伝説・メリーさんの真実
港のメリーさん
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by Y-jou | 2006-04-19 22:45